リサイクル製品
RECYCLE
溶融スラグ入りコンクリート製品
日本全国で排出されるごみは、年間で5,000万トンを超え、このうち75%は焼却処理されて焼却灰となり、
燃やせないごみと共に最終処分場に埋め立てられています。その量は合わせて年間1,500万トンにもなります。
将来は最終処分場の確保が困難になるため、ごみの焼却灰から溶融スラグを作り、それをコンクリートなどの土木・建設資材
として再利用することが必要となっています。
この『溶融スラグ入りコンクリート製品』が、これからのごみ処理対策として期待されています。
この『溶融スラグ入りコンクリート製品』が、これからのごみ処理対策として期待されています。
特 徴
溶融スラグコンクリート製品【写真:エコノミー側溝(防音側溝)】
- 骨材(砂)の一部を、溶融スラグに置き換えて製造したコンクリート製品です。
- 溶融スラグの混合率は製品重量の10%としています。
- コンクリートの強度や外観についても通常品と変わりありません。
- 国土交通省東北地方整備局の発行する特記仕様書に『溶融スラグを用いたコンクリート製品』の指定が増えています。
ごみ溶融スラグとは?
ABOUT
- 一般家庭から出されるゴミ(生ごみ、プラスチック類、紙くず、木くず、衣類など)を、約1,400度の 高温で溶かして生成されるガラス質の固化物です。
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高温で溶融されるため、重金属類はほとんど溶出しません。
また、ダイオキシン類は熱分解されるため、溶融スラグの中にはほとんど残存しません。(基準値を大幅に下回ります。) - ごみ燃焼から生ずるダイオキシン類などの汚染物質の処理も、溶融スラグ化により解決できるので、これからの ごみ処理対策として期待されています。
-
スラグを破砕加工すれば、土木資材に利用することが可能です。
適切に利用すれば、最終処分場の延命化に効果的です。
炉の中に直径1mmの砂を入れ、炉の下から空気を送って砂を浮かせます。
これが流動層の状態です。その砂を500~600℃に加熱し、その中にごみを入れ乾燥させてから
ガス化します。
このガス化炉で発生したガスを、旋回溶融炉に送り、燃焼用空気とともにせんかいしながら、1,300~1,400℃
の高温で燃やします。このとき、ダイオキシン類は熱分解されると同時に、灰が溶かされてスラグができます。
※ 当社では、酒田地区広域行政組合(ごみ処理施設)で処理・製造されたものを使用しています。
山形県リサイクル認定製品とは?
CERTIFIED PRODUCT
溶融スラグ入りの製品には『リサイクルマーク』(左)と『山形県リサイクル認定製品マーク』(右)を表示しています。
- 山形県内で発生する廃棄物等のリサイクル資源を再利用して、県内の事業所で製造・加工される製品のうち、 品質・性能が均一で安全な製品を山形県が認定する制度です。
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廃棄物を減らし資源を有効に活用するためにはリサイクルを進めなければなりません。
そのためにはリサイクル資源を使用した製品が広く利用されることが重要です!
県内で製造・加工されるリサイクル製品を山形県が認定し、皆様の協力を得て資源循環の環を広げることが 目的です。 - 山形県リサイクル認定製品を活用すると、山形県発注工事の建設工事成績評定において、工事評価点が加算されます。